ドバイに到着したのは区切りよく3月1日。お世話になっているサウジアラビアの友人から、「今日からラマダンが始まるよ!」と聞いた。三日月をサインに今年もこの日がスタートするらしい。ドバイの空港やショッピングモール、オフィスでさえ三日月のモチーフで装飾されていて
恥ずかしながら、ラマダンという言葉は知っていてもその意味も目的も知らなかった。調べてみると、日の出から日没まで、飲食しないのだとわかった。かなりのストイックさである。
え、朝から晩まで何も食べない!? 水も!?
起きていれば30分に一回水か食べ物を口にするガチマヤー(沖縄の方言で食いしん坊)な私には衝撃だった。
ムスリムの同僚と仕事の合間にあーだこーだ話していると「ラマダンは精神を鍛える大事な期間なんだ」と笑顔で教えてくれた。
私の性格は主に好奇心を原料に形成されているので、知らないことを知らないまま通り過ぎたくない。中東移住を機にラマダンやその背景について深く調べてみることにしたので皆さんにもシェアしたい。

ラマダンって何?
ラマダンは、イスラム教徒(ムスリム)にとって一年で最も神聖な月。イスラム暦の9番目の月にあたるこの期間、ムスリムたちは日の出から日没まで、飲食を一切しない。食べ物だけじゃなく、水も、タバコも、ガムですらNG。
「なんでそんなことを?」と思うかもしれないけど、理由はいくつかある。
✅ 神への信仰を深める
✅ 忍耐力を鍛える
✅ 飢えを体験し、貧しい人々の気持ちを理解する
断食というと、ただの我慢大会みたいに聞こえてしまうけれど、ラマダンには実はもっと深い意味があることに関心さられれた。

断食って本当にずっと食べられないの?
「一日中何も食べないの?」と驚いたけど、実はそうではない。
ラマダン期間中、食事は朝と夜の2回のみとる。
🌅 スフール(Suhoor):日の出前に食べる朝食。これをしっかり食べて1日を乗り切る。
🌇 イフタール(Iftar):日没後の食事。ナツメヤシ(デーツ)やスープを食べて、ゆっくり胃を慣らす。
日中は一切口にできないから、イフタールの時間になると、ムスリムたちは歓喜の声とともに食事を楽しむ。この瞬間は、まさに「食べる喜び」を再認識する時間だ。
食べたい時に食べ、のどが乾いたら水を飲める生活は実はこの上ない幸せなのである。

日本でラマダンをするムスリムたち
日本に住むムスリムたちも、もちろんラマダンを守る。仕事や学校がある中での断食は大変だけど、彼らはしっかり習慣を続けていて心から尊敬する。
モスク🕌(イスラム教のお祈り場所)では、日没後の食事「イフタール」が無料で振る舞われることもある。
昨日も少し触れたUAEの首都アブダビにあるホワイトモスクは、観光スポットとしても知られているらしい。アブダビを訪れた際にはぜひ皆さんにもお伝えしたい。

日本人はなぜ「無宗教」が多いのか?
ムスリムの友人と話していて、ふと「日本って無宗教の人が多いよね?」と聞かれた。私もそのうちの一人である。
確かに、「何か信じてる?」と聞かれると、「特に何も…」と答えるか、ご先祖様崇拝と答える人が多い印象だ。
日本では、気を改めて考える機会はあまりないが、神道と仏教が混ざった文化が根付いている。
- 初詣は神社に行く(神道)
- お葬式はお寺で行う(仏教)
- クリスマスはパーティー(キリスト教?)
この「なんでも取り入れる」スタイルは、長い歴史の中で生まれたものでありながら、日本がかつて経験した歴史錯誤を象徴する形跡でもあるといえる。

神道と仏教が混ざった日本の宗教観
もともと日本には神道という、自然を崇拝する宗教があった。そこに6世紀ごろ仏教が伝わってきて、日本人は両方を上手に取り入れるようになった。これを「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という。
例えば、お寺に鳥居があったり、お墓参りで手を合わせるのは、この影響。
「どっちも信じる」のが当たり前だったんだ。
でも、明治時代に「神仏分離」が行われ、政府が神道を国の宗教にしようとした結果、仏教と神道は分けられた。さらに、戦後の近代化で「宗教は個人の自由」という考え方が広まり、日本人の宗教観はますますあいまいになっていった。

日本と世界の宗教の違い
日本では、宗教=特定の神を信じること、というイメージがあるけど、世界では宗教は「生き方のルール」という考え方が存在するようである。
例えば、イスラム教のラマダンも「神への信仰」だけじゃなく、「自己を鍛え、人を思いやる」ための習慣。仏教の瞑想やキリスト教の教会での祈りも、同じような意味があるのではないだろうか。
日本人は「無宗教」と言われがちだけど、実は宗教的な行動は日常に根付いている。ただ、それを「宗教」と意識していないだけなのかもしれない。「信仰」目に見えない何かを信じるというのは、言葉には表すことができない何とも不思議な感覚であると思う。

異文化を知ることの大切さ
「ラマダンって大変そう」「目の前で食べるのが申し訳ない」と思っていたけど、実際に話を聞いてみると、忍耐力を鍛えたり、食べられることに感謝したりする大切な期間だ教えてもらえた。
日本では宗教の話をすることが少ないけど、世界の多くの国では宗教が生活の一部で当たり前の規律(常識)を作っていたりする。だからこそ、異文化を知ることで、世界がもっと広がるんじゃないかと思う。
調べれば何でも調べられる時代だからこそ、ふと頭に浮かんだ質問はやり過ごさずに日々の気づきを積み重ねていきたいと思う。
まとめ
✔ ラマダンはイスラム教徒にとって神聖な期間で、日の出から日没まで断食を行う
✔ 日本人は「無宗教」と言われがちだが、神道と仏教の影響を色濃く受けている
✔ 宗教は「ただ信じるもの」ではなく、生き方や考え方の一部となっている
世界には、まだまだ知らない文化や習慣がたくさんある。まずは「知ること」から始めていきたい。
最後までお読みいただきありがとうございます。「こんなことが知りたい!」等ありましたらコメントにて教えてください😊
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