約10カ月ぶりに訪れたシンガポール。9月末から過ごした約20日間は、前半は寝不足を引きづりながら社交続き、後半は屋内でのんびり過ごす、絶妙なバランスの滞在となった。お世話になった方々には全身全霊の拍手をお送りし続けている。
COCOシンガポールは人口500万人ほどのミニマリストな都市国家。数字だけ聞くと小さく感じるかもしれないけれど、MBS周辺を歩くたびに「魔法都市」としか言いようがない景観が目に飛びこみ感心が重なるばかり。

摩天楼は水面に反射し、ジュロンの人工島やマリーナ湾、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの緑と光の背後には、物流を担う船たちが静かに揺れる。この光景は計算された演出なのか、それとも偶然の産物なのだろうか。自然と人工が穏やかに溶け合うその姿は、どの時間帯を切り取っても幻想的で密かに息をのむほどだった。
キニナル経済面においても、シンガポールはまさに未来都市の様相を呈している。人口はわずか500万ほどでも、GDPはアジアのトップクラスに常駐し、世界企業の地域拠点が次々と集まるのも合点がいく。国土は限られているため、土地を拡張する手段として人工島を次々と造成し、港湾、物流、観光、金融など主要機能を効率的かつコンパクトに配置。この土地を知れば知るほど、単なる物質として捉えていた建物や施設が社会的な機能として可視化され、都市の未来地図が頭の中で立体化していく感覚を楽しんだ。

国のシンボル!であるマーライオン殿下もただの観光スポットではなく、風水的に配置されているのだという噂まで立つ。海辺を取り巻く水流の方向、周囲の建物との角度、訪れる人の気を取り込むような位置……動物の像の向き一つで、都市の気の流れが変わるならいとおかし。東京やドバイと比べると、シンガポールは都市のパワーバランス(五行)を水・木・金・火・土で精密にコントロールしているかのようで、人工的なのに生きた「気」を感じられる都市で興味深かった。
ちなみに、これまでシンガポールには2回訪れたと思っていたのだけれど、今になって2024年5月にも立ち寄っていたことを思い出した。そうすると計4‐5回きていたことになる。当時ふらっと訪れたのは国立博物館で、展示は主に第二次世界大戦中、日本帝国がシンガポールを占領し、苛烈な統治を行った歴史に焦点が当てられていた。当時の日本人として、目の前に広がる残虐な記録や証言に心の中で猛烈な気まずさと申訳のなさを覚えたのを思い出す。

しかしながら、展示をじっくり眺めていると、この国が苦難の時代を経てどのように独自の経済力と文化を築いてきたのか、その復興力と発展の軌跡をも辿ることができた。まるで荒波のような歴史の記録を目の当たりにすることで、現在の煌びやかな都市景観や整然とした人工島、マリーナ湾周辺の絢爛スカイラインが単なる偶然で生まれたのではなく、過去の苦難と努力の積み重ねの上に築かれた“奇跡&軌跡”であることが肌で感じられた。大尊敬案件。
そして今回の約20日間滞在を通し、私とまぴがこの都市で一番享受できたのは、「点が線になって見えた瞬間」の圧巻さ。世界中で過去に出会った人や、知り得た情報、地に足つけて歩いた道、現実世界で目にした景色。全てが今ここで私が存在している土地全体を取り巻くご縁の波紋として繋がっていた。自身の歩みを通してゆかりのできた都市と人生の恩人たちは、見えない糸で結ばれているに違いない。

私の人生もまた、新しい風を受けて次の章へと進んでいくのでアール!
最後までお読みいただきありがとうございます(o^―^o)ニコ
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