🌬 アムステルダム放浪記④音の止まった街で出会った道標🚏

By Mana takita


◆10月25日・土曜日

目が覚めてもまだまだ眠い。昨日までの夜遊びのツケが、アラサー2年生の身体にずっしりと残っている。
朝ごはんはしっかりモリモリ食べたけど、胃よりも眠気が圧倒的な勝者だった。
ラテンTAKAにブランチしようと誘われていたが、夜遅くまで仕事だった彼もぐったりらしく、日中に会う予定は延期。
明日のイベントでまた顔を合わせるし、オールオッケー◎

午後にはすっかりエンジンがかかりきって、Sexymamaと弁財天と合流。昼からまさかの迎え酒。
エネルギーに拍車をかけようとEspresso Martiniのシナモンの香りが、寝不足の脳みそを一瞬で叩き起こしてくれた。
まるで魔法。エクスペクトパトローナム!


テラス席を陣取り、オーダーを待っていると笑ってしまうくらい完璧な美男子がカクテルをもってくる。女子3人そろってコソコソ目配せ、この時間が一番楽しいw
「やっぱり来てよかった、ヨーロッパ」と心の中でも乾杯。味覚も視覚も完ぺきなハイスコアを記録した。
お馴染みLabubuの実家POPMARTのイベントを覗くも、ここオランダの首都アムステルダムの街にいくつも店舗を構えるビジネスの勢いにびっくり。
この街は、古さと新しさが絶妙に共存していて趣深い。
見渡すとタイムレスなデザインが深く呼吸している波動があり、最古の建物でも築20年程度のドバイとは大違いだと、勝手に比較せざるを得なかった。

そのあとまた合流した仲間たちとBARに戻って、多分おとぎ話出身のイケメン店員を横目に2杯目のEspresso Martini。
あぁ、これは確実に沼。
3杯目はDJ弁財天の撮影ついでにホテルのバーで、スペイン産のシャンパン。
泡の軽やかさに合わせて笑い声が弾ける。
Sexyママと「次は一緒に旅行に行こうね」としっかり約束して、人生のカレンダーにまた新しい予定が増えた。

撮影を終えたDJ弁財天とカメラマンたちが合流して、
そのまま車でどこかへ。
どこに行くかもわからないまま、ほろ酔いで気分は緩やかなジェットコースターの上。
夕方の冷えた風と音楽が入り混じるBAR21でひと踊りするも、早めの時間から飛ばしぎて、さすがににフラフラ。

限界を悟った私は途中でギブアップ宣言。鶴の一声弁財天が「中華でも行く?」と言ってくれて、久々のワンタンメンをすする。
アジアの味が胃に染みた。I am so proud to be an Asian HAHAHAHA!!! 
本日もうこれ以上のアルコールはムリ信号が赤のまま停止。それでも夜のアムステルダムは止まらない。

SexyママとDJは別のイベントへ、
私は「もう帰ろう」と思いつつも結局ホテルの5つ星イベントへ足を運んだ。お酒の代わりに配られたのは、まさかの栄養アイスキャンディー。
寒いのにおいしいってどういうこと。知覚過敏が脳みそにノックアウトする。
心優しい明らかに平和な雰囲気のカメラマンさんが何枚も写真を撮ってくれて、思いがけず記念の瞬間をキャプチャー頂けた。ありがとうございます📸
夜22時ごろにはにホテルへ戻り、日中から広げすぎた羽をそっとたたんで深く眠った。


◆10月26日・日曜日

朝の光がやわらかく差し、本日も温かい気分で身体を起こす。昨日のカメラマンさんから有難くも「自然を見に行こう」とメッセージをもらい、即答YES。
博物館、風車、古城……プランを丸投げでお願いした。
優柔不断な私は、こういう時誰かの流れに身を任せるのが大得意である。

数多くの候補から選ばれた目的地は、首都アムステルダムから車で1時間の「Castle de Haar」。
途中、窓の外に広がる牧場。牛、羊、馬。
ドバイの砂色の風景から一転、ここは緑の王国。
冷たい風が肌に刺さるたびに、クラブの爆音で熱せられたノイズフィルターがクリアになっていく実感をした。

お城に着いた瞬間、「ピーチ姫の家みたい!」と素で叫んぶ。きゃわいすぎぃ🍑
外観もガーデンも完璧に整備されすぎて、現実感がとことん薄い。
建物の中に入ると、ステンドグラスと古い家具が時間を閉じ込めていて、場内へと歩み寄るごとに物語が進められているよう。
不動産で少しだけ学んだ建築構造の視点で見ても、あっぱれなほど美しい。
手間と誇りと歴史が詰まった空間は、桁違いのエネルギーを放っていた。思い出せば、日本とオランダ(蘭)は鎖国時でも貿易関係があったんだっけ。

当時の城主が2年間のハネムーンに出かけた際、東洋でのお買い物をしたそう。見覚えのある単調鶴の骨とう品にも出会え、ここでも母国を思い出しなんだか嬉しくなった。

あまりにも貫禄にあっけをとられ、お城を出るころにはいつの間にか夕方。街の空気が少し冷たくなってきたころ、
連れて行ってもらったのは学生の街ユトレヒト(Utrecht)。
自転車の街として知られていて、どこを見てもチャリ・チャリ・チャリーん(銭)!
たぶんここに住んだら足腰めちゃくちゃ強くなるだろうと、脳筋で妄想にふける。
韓国料理のレストランで熱々のキムチ丼をいただき、
タピオカで締め。TARO味、これが優勝。
あの甘さと温かさにお腹までほっこり、整いに整った1日を過ごせた。

◆10月27日・月曜日

夜はADEの最終イベント。弁財天のラストDJは、なんと日付を跨いだ午前2時スタート。
もはや狂気としか言いようのないスケジュールに備えて、
ホテルの常備バナナを非常食のごとく数本かじる。

1時半に集合してからの数時間は、音と光と熱気の渦にまぎれて一瞬で飛んで行った。
気づけば夜明け前、あっさりと「解散ね」とHUGを交わす。アムステルダムの夜はとことん長く、終わってみると夢みたいに短かった。


翌朝、眠い目をこじ開けるともうチェックアウトの時間。アウトが明日かと思っていたら見事に今日でちゃんと詰む。大慌てて荷造りして、シャワーを浴びて、ヨーロッパ師範に別れを告げようとしたら彼女のフライトがキャンセル。
また嵐らしい。お気楽主義の私はやったあもう少し長く一緒に過ごせる!と内心はにかんだのは彼女に秘密。

つくづくヨーロッパの空はどこまでも自由で、久しぶりに翻弄される気分を味わえた。
空港へ向かう彼女を見送りながら、自然災害のサポート窓口の混雑を思い出して、元OTA勤務時のストレスを思い出す。

午後はホテルのロビーで静かに作業。
弁財天も最後まで忙しくして、結局3人での最後のランチは叶わなかった。
それでもまた会える気しかしないので、一緒に過ごせてよかったと、あらためて感謝の念を飛ばす。

その夜、私はひとりでアムステルダムの街を歩いた。
外気温は10度を下回っていたはずなのに、不思議と心はぽかぽか弾んでいた。自分の直感を信じて行動し、最高の時間と出会いに巡り合えるプロセスが好きだ。
タイミングよくラテンTAKAが「日本食に行こう」と誘ってくれて、なつかしいお出汁の香りに、旅疲れがゆるやかに溶けこんだ。

人生初めてのヨーロッパ上陸。思い返せばドバイからすぐにアジアには帰りたくないという理由で、迷わずフライトを予約した。自分の直感に従って動いたその先で、必然的な出会いや人生最高の瞬間に辿り着く昇華がたまらなく好きだ。

今の私の最優先事項は「旅のプラン」よりも「これからの人生のプラン」。
そんなことを考えてぼんやりしていたら、シェアハウス在住の友人から返信があり「空いている部屋使っていいよ」との神対応オファー。受け取った途端予定していたフランス、イタリア行はいったん白紙に戻した。
神様、仏様、そしてこのやさしい世界。私を守ってくれてほんとうにありがとう!

…とはいえずっとは借りぐらししてはいられないので、長くてもあと1週間をめどに次の国へ向かう予定でいる。


🕊 アムステルダム放浪記 完
最後までお読みいただきありがとうございます🌷

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