◆11月7日・金曜日(続編)
スーパーモデルの友人(トルコとモンゴルのハーフ:ドイツ生まれ育ち)にタロットリーディングをしてもらった2日目。そういえば、ドイツでの初めてのおつかい!を果たしていた事を思い出した。
連れて行ってもらったのは、ご近所のローカル御用達スーパーREWE(レーヴェ)。
REWEはドイツ全土に3,000店舗以上を展開する大手チェーンで、BIO(オーガニック)商品も豊富。値段も手ごろで、地元民からの信頼度が抜群に高い。
アムステルダムではグローサリーがやや高めという印象だったけれど、ドイツは品質が高くて良心的な価格。
ドイツの食品はEUの中でも特に品質・安全基準のチェックが厳格で、化学添加物や遺伝子組み換えに対する規制も徹底している。

購入したのは地産地消のリンゴ、にんじん、ズッキーニ、きのこなど。そしてローカルビールとスキンケア用品を合わせてたったの10ユーロちょっと。
どれも鮮度が高く、パッケージには「栄養スコア(Nutri-Score)」が明記されていて、A〜Eまでの健康度が一目でわかる。なんて合理的!ドイツ人らしいスマートさに感動した。
ちなみに、ドイツのグローサリーが比較的安価な理由は、国内での大量生産とEU他国への輸出量の多さにあるという。
オランダも世界的には「農業大国」として知られているが、あちらはハイテク農業(温室や水耕栽培など)で世界を牽引。
一方ドイツは酪農・ビール・穀物・加工食品を中心に、ヨーロッパの胃袋を支える生粋の「生産国」。
ふたつの国が異なる形で食を守っていることに、また道のヨーロッパに対する学びを深められた。
スーパーからの帰り道、スーパーモデルの突発的な提案で「山に行こう!」という話に。空にはちょうどでかでかと浮かぶフルムーン🌕個人的に太陽よりも月が好きである。
向かったのはPetersberg(ペータースベルク)──ドイツの京都ともいわれるBonnの南に位置する標高約330mの山で、山頂には政府専用ゲストハウス「シュタインベルガーホテル・ペータースベルク」がある。
冷戦時代には首脳会談が行われたほどの由緒ある場所で、ボン近郊では「月の見える丘」としてもその名を通し続けているそうだ。

山道を車でくねくねと登る途中、彼女の名前の由来を尋ねると「トルコ語で“月光”って意味なの」と教えてくれた。
さらに、占星術に長けたお姉さんのお名前もイラン語で“月光”とのこと。
名前までシンクロしているなんて、もはやリアル版セーラームーン姉妹。
脚の長さも、存在感も、そして月光という名まで完璧。今後ブログ上では彼女のニックネームを「セーラームーン」に正式認定させていただきます☆彡
ちなみにイラン語は英語で「Perusian」。現在のイランは1935年に国号をペルシャからイランへ変更し、1979年のイスラム革命以降は「イラン・イスラム共和国」として国際的に認知されている。
◆11月8日・土曜日
この日もゆるやかに目覚めて、朝なのか昼なのかわからないブランチタイム。15時頃おやつの時間にセーラームーンが愛情込めて作ってくれたサンドイッチが神的においしい。
少しすると「弟が近くまで来てる」とのことで、初対面。
後日お母さまにもお会いして、家族全員とご縁がつながった。異国の地で、ここまであたたかく迎えてくれる家族がいるなんて想像もしなかった。
日本文化が大好きなセーラームーンファミリーで、心の底から感謝。いつか必ず恩返しをしたい。

16時半頃からはHAPPY HOUR。
乾杯ドリンクはドイツ生まれのカクテル「HUGO(フーゴ)」。ブレンドはプロセッコ(スパークリングワイン)にエルダーフラワーシロップ、ライム、ミントを加えた爽やかな一杯で🌱ドイツ版モヒート🍹として親しまれているらしい。
気がつけば流れのままにカラオケ大会がスタート。
モデルであり、ベリーダンスもできて、しかも歌までうまいセーラームーン。弟くんさえも歌唱力が半端なく、才能の遺伝子が音にのって響く。
笑って歌って、あっという間に2〜3時間が経過していた。
夜はドイツ初のナイトアウトへ。
しっとりと落ち着いた住宅街エリア(Bonn)から車で約30分、国際色豊かでモードな街デュッセルドルフ(Düsseldorf)へ。
この辺りは日系企業も多く、ドイツでは「リトル東京」とも呼ばれている街。想像をはるかに超える数の日本食レストランが立ち並び、文化の融合を肌で感じた。
あいにくの雨に加えて、行きたかった人気カクテルバー「SAKURA」は長蛇の列。エスプレッソマティーニ補給はあえなくお預け。
仕方なく方向転換して、別のナイトクラブ「PARADISE」へ。店内には、ドバイ以上に美女がひしめき合っていた。
ナチュラルビューティーなモデル系女子が多く、高すぎる顔面偏差値に圧倒される光景。
ただ、男性よりも女性客がどう見ても多く、エネルギーがややカオス。DJの選曲が良かったので少し踊ってはみたものの、言葉にできない違和感は心のどこかに残っていた。
そして、ここでまさかの事件が発生!

彼女がトイレに立ったわずか3分の間に、テーブルに置かれていたはずのセーラームーンの携帯が一瞬にして消えた。席に残っていた私は呆然。まさかこのタイミングで?と一瞬凍りつく。隣に座っていた女子2人組も「誰も怪しくなかったし、人も席まで近づいてきていなかった」と首をかしげる。そうだココはしっかりヨーロッパなんだ。アジアでも監視カメラだらけのドバイでもない。
焦る彼女を落ち着かせつつ、最後の希望をかけて彼女のWhatsAppに電話。すると見知らぬ中年男性の声が出て、「携帯を持ってる。クラブの外に来て」と。
誘拐か?と悪い予感が脳裏をよぎる。
出口に駆けつけると、見知らぬ男が彼女の携帯を手にして立っていた。「パスコードを解除して」と言い、何事もなかったように返して去っていく。
スタッフでも友人でもない。何が目的なのか、まったくの謎。ただ、無事に形態が彼女戻ったことだけが救いだった。
席に戻ると、セーラームーンはすぐに気持ちを切り替え、笑顔を取り戻していた。
私はというと、重たい空気を引きずったまま、30分ほどでクラブをあとに。

ケルンとボンの、あの穏やかな緑の呼吸を離れてデュッセルドルフでの夜の冒険。都会ならではの異なるテンポの鼓動を感じた。
まだ知らないこの街の「優しい顔」も、きっとこれから出会えるはず。ドイツで人気の火鍋屋さん、時間を穏やかに和ませるカクテルの泡の向こうに、まだ見ぬ魅了が隠されているはず。
異国の満月の夜。予期せぬハプニングが、またひとつ忘れられない旅の記憶を更新してくれた。
最後までお読みいただきありがとうございます✨
インスタグラム:__mana.lulu
