ドイツ放浪記④ナイトクラブの喧騒を抜けて🪩ライン川で息を取り戻す

By Mana takita


◆11月9日・日曜日

昨夜デュッセルドルフでの不可解すぎるスマホ事件の違和感が、まだ心身のどこかに張りついていた。
朝というより正確には「午後」になってようやく動き出す。本日も社不エンジン全開!少しするとセーラームーンのお姉さんと、彼女ら共通の友人が遊びに来てくれて、4人と1匹🐾でガールズトーク。目には見えないものの、不思議なくらいにふわっと部屋の空気が軽くなった。

話題になったのはドイツあるある、日本あるある。ドイツ人は率直すぎて失礼に思うかも、感情がないように思えるかもだけれど合理主義なだけ、だとか。代わりに日本では、素直に物事を伝えると失礼にあたるだとか、過去の日本生活で私が苦しんだ本音と建前、社会人は敬語ができて当たり前などをトピックに。
穏やかな笑い声が響き、昨日の夜とは正反対のムード。喧騒と緊張のカケラすら見当たらない。
ただひたすらな安心と、平和なエネルギーだけが静かに置かれていた。

そうしているうちに夕暮れの時間が近づく。ドイツの冬は日が沈むのがとにかく早い。
11月の西ドイツの日没は16時半前後。日本は何時ごろ夕陽が落ちるのだろうか?🌇


空がほんのり紫に染まりはじめると、温度も急速な降下をみせる。
静けさをセーラームーンの放つ光が切り替えるように、「そうだ!冬のピクニック行こう!」という神提案が迷いなく採用された。

向かったのは、ライン川沿いの閑静なプロムナード。
幸運にも、ちょうど4人掛けの完璧なベンチがぽつんと空いていた。
川面はガラスみたいに滑らかで、遠くの街灯がゆらゆら映っている。

腰を下ろすと、セーラームーンがいつの間にか仕込んでくれていたお手製POKE丼を恵んでくれる。そんないつの間に!?ピクニックだけでルンルンしていたのに、ご飯まで作ってくれていたなんて。。ドイツに来てからというもの、優しくしてもらいすぎて溢れかえる感謝を如何にして言葉に表せるだろうか。
まるでスクール時代の遠足に出かけたように、脳内で鼻歌を再生しながらおいしくいただいた。
冷たい外気の中で頬張る温もりが、胸の奥にじんわり広がっていく。充電満タン🔋💯

しかもこの日は、彼女らの友人が愛犬を連れてきてくれた。
小さな身体で川風に耳を揺らしながら、こちらを見上げてくる姿がかわいいのなんの。癒しが押し寄せるレベルで尊い。

ちなみにドイツは動物福祉の先進国と言われていて、ペットを置き去りにすること自体が法律違反。
車の中に放置しても即通報、最悪は飼育権の剥奪。
それくらい「命を預かる責任」が厳しく守られている国なのだ。

ドイツ人は冷たい、だなんて事を聞いたことがあるかもしれないけれど。私からしたら、食べ物の安全性、命あるものの権限まで仕組み化されていて素晴らしい考慮が社会に置かれている印象を受けた。

温かいトルコ産のお茶を分け合いながら、川辺の灯りが水面に反射し流れて行く。去り際に、上品に着飾ったマダムに突然ドイツ語で話しかけられる。

「あなた達が今過ごしている時間はかけがえのない!今だから出来る事を好きな人と美しい場所でうんと楽しんで。」セーラームーンに翻訳を聞いて、ああなんて感銘深い夜なんだろうと今でも余韻に浸っている。
昨日経験した都会での感想は、気が付かぬうちに遠くへと飛んでって言ったようだった。


◆11月10日・月曜日

この日は、ドイツ滞在の中で最も生産的だったと自負。朝からカタカタ、久石譲産の曲をヘビロテしながら記事作成。
ずっと手をつけられていなかったヨーロッパ関連のリサーチも一気に進めて、構想だけで止まっていたオンラインストアの設定まで進んでしまった。

やろうやろうと思っていたことが、ついに突然にして動き出す。
それがどれほど心の負担を軽くするか、久しぶりに実感した日であった。きっと昨夜の遠足エナジーチャージのおかげである。

その夜は、ドイツ人にも大人気のシチュー🍛「グラーシュ (Gulasch)」を振る舞ってくれて、冷え切っていた身体の芯までほかほかに。
温かさに包まれたまま、コトンと眠りについた。


◆11月11日◆火曜日

日本で言うポッキーの日。
そして私にとっては、最近ハマっているエンジェルナンバーの1111の日👼この並びを見るだけで勝手にテンションが上がってしまう。

ちなみにここボン(BONN)は、ドイツのカーニバル文化の生まれた土地とされている。
カーニバルの開幕日は毎年11月11日11時11分。エンジェルがすぎて大天使が現れているに違いない。
街全体が色と音で爆発する、ヨーロッパ屈指の祭りの起点だ。
数字に込められた祝祭のエネルギーは本物。

だからこそこの日の 11:11 に、セーラームーンと一緒に願いを書き出す儀式をした。
「絶対に現実にしようね」
そう言い合った瞬間、空気がすっと透明になる。あの日丘から眺めたフルムーンが放つ光に包まれたように錯覚した。

先日は夜のピクニックだったから、この日は日中の公園へと出かけた。

自然豊かなドイツで過ごす時間は、ただ静かに、きれいに通り過ぎていく。この無音の音楽のような毎日こそ最上の贅沢だと気が付かせてくれたのは、いつもそばにいてくれる親友セーラームーンだった。


最後までお読みいただきありがとうございます😊

インスタグラム: __mana.lulu

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