猫とワインと逆走バス🐈イスタンブールで学んだ「予定を捨てる力」

By Mana takita

イスタンブール滞在記|夕日とピスタチオと、想定外が連れてくる場所

◆12月11日・木曜日

そういえば昨日は、モンゴル姐さんとトルコ版ケバブ・ドネルを食べたあと、ホットワインを求めてガラタ塔(Galata Tower)まで街ブラした👣

ガラタ塔は、14世紀に建てられたイスタンブール屈指の歴史的建造物。金角湾とボスポラス海峡を一望できる展望スポット。
日本で言えば、渋谷スクランブルスクエア的存在なタクシム広場(Taksim Square)から徒歩で20分ほど、
街歩きにはちょうどいい距離感だ。気候も寒すぎず、待ちゆく多国籍の人々や美しい毛並みの猫たちを見ながらだとあっという間だ。

夕方サービスしてもらった牛肉のおかげでお腹はすでに満腹。それでも道端に広がるスイーツたちが容赦なく誘惑してくる。

色とりどりのバクラヴァ(Baklava)
薄いフィロ生地を何層にも重ね、ピスタチオやクルミを挟み、蜂蜜やシロップをたっぷり染み込ませた、
オスマン帝国時代から愛され続けるトルコ菓子の代表格だ。正直これは中東スイーツかと思っていたらトルコ選手だったとは恐れ多い。
甘い、重い、でも美しい。
その他にも名前も知らないスイーツたちがショーケース越しにしっかりこちらを見つめてくる。

さらに路上には、アート作品のように並ぶ磁石や小物たち。目的地まで一直線に向かう気など最初からなく、
寄り道を重ねながら街を味わう時間が、やけにあたたかかく感じられた。

ホットワインで乾杯し、身体の芯までしっかり温められて夜は更けた。


◆12月12日・金曜日

さて本日。先週からの腰痛を訴えるモンゴル姐さん。

「旅行保険使って病院行ってみたら?」と提案し、
彼女はそのまま病院巡りへ。救急も含めて2〜3時間回ったものの、表示された費用はかなり高額だったらしい。

ドバイ生活の経験から言うと、
海外の医療制度は保険があっても全くをもって万能ではない。
私自身、前職で付与されていた保険の適用範囲がかなり限定的で、思ったほど恩恵を受けられなかった記憶がある。

一方その頃の私はというと、ホテルのジムで2時間のワークアウト。しかもやっと運動を終えて下半身がバンビのような状態さながら、運よくエレベーターは作業中。
地下3階から6階まで階段移動という追い込み修行付きであった。
ここ数か月サボっていた身体に喝を入れられた、完全なる内省の時間に恵まれた。


17時ごろに姐さんと合流して再び外へ。

アウターを1ケースに5枚も詰め込んできた姐さん。パッキング技術まで鬼才なのかと目を丸くした👀
ふわふわの毛皮アウターに飽きた私は、ちゃっかりTed Bakerのグリーンコートを拝借。

目的地は決めず、通常運転。
ホテルのエレベーターで夕日の時間を調べると、残り30分。

「昨日行ったガラタ塔の近くなら見えるかも」
そう信じて、小走りというより競歩で向かう。

途中、ルーフトップバー360に入るも、方角が違い、夕日は見えない。えーんネットでは見える言うてたやん!しかもレストランが開いたばかりなのか、お客さんは私たちだけでかなりの気まずさ。
空の色が変わる様子だけを眺めて撤退してしまったごめんなさい。

夕日は逃したけれど、道端に突如現れた教会を覗いたり、
ワークアウト後の身体が空腹を主張し始めたり。
ノープランの気楽な旅はちゃんと次の展開を用意してくれていた。


うるさいお腹を満たすべく、まず入ったのはPotato
Subwayのパン部分が、まるごとポテトになったような一皿。そこにチキンケバブも追加して、二人でシェア。
合計580TRY(2,100円)。

塩物ときたら、当然甘味ですヨねえ。

タクシムからほど近いPera(ペラ)地区へ。
女性客でほぼ満席のベーカリーMornings in Peraに辿り着く。席があるかも聞かず、
ショーウィンドウに並ぶスイーツを凝視。
よだれ寸前。

まつげが眉毛に届きそうなくらい長いお兄さんが、
テンポよくおすすめを紹介してくれる。

置かれているメニューのフルコンボのためだけに、胃袋が8個ほしかったけれど、結局選ばれたのは
・アーモンドフラワーのベリーケーキ
・ピスタチオクッキー

ここでふと気がつく。
トルコ、ピスタチオ天国では?

実はトルコは、世界有数のピスタチオ生産国。なんだって!
特にガズィアンテプ産は品質が高く、濃厚な香りとコクが特徴として愛されている。
ピスタチオは、良質な脂質、ビタミンB6、抗酸化作用も豊富で、美容にもエネルギー補給にも優秀。

ドバイチョコレートのイメージが強かったけれど、
トルコのピスタチオスイーツ、完全に侮っていた。

一緒にいただいたトルコティー(Çay)は、
小さなチューリップ型グラスで提供されるのが定番🌷
渋みが少なく、どんな甘味にも合う、トルコ人の生活に欠かせない存在だ。

写真もしっかり撮って、
女子ならではの「あまあま時間」に満たされる🍓🍰


その後、姐さんの一声。

「フォーシーズンズ行こう」

知っているリストが、常にラグジュアリー。
と言いつつ、節約スマートトラベラーの私たちは、迷わずバス移動。

ちなみに、通常のクレジットカード決済だと50TRY(約240円)、イスタンブールカード(日本でいうSuica)なら
35TRY(約170円)らしい。
この日は購入方法が分からず、カードで乗車。

…結果。

バス、盛大に逆方向。

降りた先は、
白猫と黒猫が大乱闘寸前だったヒルトン終点

「戻ってきてるやないかーい」と二人で即ツッコミ。
でも、旅の想定外はだいたい意味がある事を忘れてはならない。

バスを諦め、「じゃあ海まで歩こう」と方向転換。

この即座な切り替えを楽しめる人と旅をしていることに、
心から感謝した。


坂を下る途中、
黙々と煙が立ち上る場所を発見。火事ではない、澄んだ煙。トルコに温泉!?いや、テントタイプの屋外サウナだった。

その先には、猫たちが道の両脇にずらり。

これは猫様達からのお呼び出しでは?吸い寄せられるように進むと、現れたのはRitz-Carlton

用事がなくても、ホテルロビーは最高の観光地だ。

今になって改めて気がづく、建物に入る前の荷物検査
アジア、中東、ヨーロッパ各地を回ってきたけれど、
これは初体験だった。治安の違いを、静かに実感させられた。

迷路のような館内を進み、警備員さんに助けられながら目的にのロビー到着。

目に飛び込んできたのは、「木曜日限定 ワインペアリング」

即決。

トルコ産ワイン5杯に、
ドライフルーツ、チーズ、パン、パスタの軽いビュッフェ。
ソムリエさんの人当たりも抜群で、世間話まで楽しい。

満腹なのに、なぜか全部入る不思議。

来週はソムリエさんお気に入りのワイナリーが来るらしく、その場で再予約を決めた。


千鳥足まではいかないけれど、
下った坂を上り、丘の上のスイートホームへ。

旅先でこそ、
人の本質や相性が見える。
いざこざなく、想定外を楽しめる関係は、
本当にありがたくてどう言葉に表したらいいものか。

部屋に戻り、お茶をしばきながら、
「今日はもう休もう」と幕を閉じた。

今日もまた、
想定外がいちばんいい場所へ連れてきてくれた。

最後までお読みいただきありがとうございます(o^―^o)

インスタグラム:__mana.lulu

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