◆10月21日・火曜日
5日間過ごしたドバイを発ちオマーンでの乗り換えを超えて9時間半、やっとこさ飛行機を降りてオランダ現地は19時過ぎ。人生生まれて初めてのヨーロッパ上陸、首都のアムステルダム空港に降り立った。
冷たい空気が肌を叩いて、TOTOの北西の大地ヨーロッパに辿り着いたのだと興奮気味に実感。
空港までは友人DJのマネジメントの方が迎えに来てくださりここでも人の温かさに包まれる。おかげさまで21時前にはホテルにチェックイン。ドバイとの時差は2時間、体内時計は23時なのでやや眠い。
ここアムステルダムでは一泊だけDJ弁財天と部屋をシェアして、翌日からは近くのホテルに移る予定。
最初の宿は1泊11,000円とヨーロッパにしては破格。気を遣わずに笑い合える仲間と旅ができること。それだけで人生は何百倍も豊かになる。同じ瞬間は二度と戻らないからこそ、今を全力で味わいたい。
ドバイでのビザ問題、荷物の受け取り、いくつもの書類と心配ごと。いまだにアメリカの口座から自身のWise口座へのTransferは完了しなければいけないけれど、ドバイ現地での対処が必要な要件が2カ月越しに片付いて、肩の力がすっと抜けた。
そんな安堵も束の間決定的な人生の気付きを得た。
もうフルタイムで働くのは、きっと私の生き方じゃない。
かといって貯金が潤沢にあるわけでもない。
それでも、「ただ生き延びるための仕事」を繰り返す大人にはなりたくないとこれまで以上に意思が明確化している。

私TOMAPIは日本にいたら、間違いなく「社会不適合者」の分類を受けて生きにくいタイプ。
そんなこと今に気が付いたことでもないし、両親がまだ若くて健康でいてくれるうちは、私は放浪という自分なりの美学を貫徹すると心に決めている。
3年以内には世界中に自身の拠点をいくつか作って、
アジア・中東・ヨーロッパを行き来する「遊牧民の丁寧暮らし」を実現させてみます!
今は形のないふわっとした夢の中にプレッシャーと希望が同居して、アムステルダム初夜は静かに過ぎ去った。
◆10月22日・水曜日
翌朝6時。体内にはドバイ時間がまだ残っているようで、自然と目が覚めた。二度寝を試みるもほんのわずかな時差ボケがカフェイン並みの効果を発揮する。
仕方なくベットをうにゃうにゃ後にして、部屋では集中できないのLAPTOPをもってロビーへ。
人の少ないラウンジの静寂に包まれながら5日間のドバイ滞在を振り返る。ウェルカムドリンクのデトックスウォーターを飲みすぎて頻尿。
弁財天は4時頃起きて音楽編集に没頭していた。
DJの仕事は華やかに見えて、実際は細かい調整と試行錯誤の連続なのだと知った。完全に自身の世界に入り込んでいる彼女を横目に、
「情熱を仕事にしてる人って、光り輝いているな」と心の中で呟いた。もれなく尊敬と羨望のまなざしを向ける。

私がかつて情熱を注いだものといえばウーン。体操競技、観光大使、そして愛犬ちゅら。
どの経験と思い出もかけがえのない自分史を彩ってくれたけれど、特にちゅらを失ってからは自信のパッションとは何だろうとぼんやり考えていた。人や物事に対しても割と塩対応な気がして、もしかしたら情熱の炎はないのかもと錯覚することなど日常茶飯事だ。
それでも、ドバイに移住したのち気が付いたことがある。今燃やしている炎は、こうして文字を紡ぐことだということ。
一家に一台は必ず置いてある万能調味料くらいなんでもきれいにこなせる母は、文章力も非常に高い。どこでそのパワーを培ったのかは果たして謎。そのおかげもあって作文が好きだった子ども時代の延長線が、
まさかこんな形で戻ってくるとは思っていなかった。
朝の空気が澄みきって明りが増し、窓の外をぼんやり眺めていると、
ガラス越しに白黒の猫がじっとこちらを見ていた。
外に出て「ハロー🐈」と声をかけると、撫でようとした両手を?」っひょうんと肩にジャンプしてきた。エエ(;゚Д゚)!!!
嬉しさ半面、さすがの私でも「お会いしたことありましたっけ?」とキョドル・クルーゼ。
体感僅か0.3秒の立ち回りはまるで私を待ってくれていたみたいに。
黒猫様に肩をハイジャックされたまま、テクテク敷地内を歩く。
清掃員の方が優しく笑って「その猫はもうあなたのものね」と言った。
アムステルダムで迎える初めての朝は優しさそのもので、この度が有意義な体験になる事を暗示しているようにも思えた。
肺まで届く冷たい空気と、マフラー顔負けの猫のぬくもり。北国生まれの私にとっては懐かしすぎるコントラストを私はいつになっても忘れない。
「See you again <3」と猫ちゃんと再会を約束した。
部屋に戻り仕事を一息ついている弁財天に猫の話をして、とってもかわいいねとワキワキ盛り上がる。昨日は機内食しか口にしておらずさすがに小腹がすいて、便利なフードデリバリーを探してみる。友人曰くヨーロッパのウーバーいーつはバカ高いらしいので却下し、迷った結果「Thuisbezorgd」というアプリを即ダウンロード。謎に綴りの長いオランダ語のワードを調べてみるとそのまんま「宅配」という意味らしい。シンプルが過ぎるサービス名でくすっと笑えたが、内容を見てみるとフルーツやスープ、キヌアなどのグルテンフリーオプションも豊富。私はキヌアボウルを、彼女はサーモンPOKEボウルを食べたいとの事なのでポテトサラダをサイドにオーダー。40-50分ほどで届くとのことでその間ジムで鍛錬る。
筋トレ後のストレッチを筋トレ後のストレッチを念入りに済ませた後も全くをもってデリバリーが届く気配がないので、諦めて今先ほどの猫りんごを探し敷地周辺をうろうろ。明け方には見られなかったが立地がかなり良く、ホテルの背面には美しい河川が流れている。加えてアートモニュメントに整備された草花たちが映え、思いがけず氣の良いあさんぽができた。そんな感動も束の間なんと!朝方の白黒猫ちゃんがミャー!!!とバトル直前のポケモンの如く待ち構えている。またヨシヨシしようと近づくと、マッハの速さで両手をすり抜けてまた肩によじ登ってくる。オーヨシヨシ、かわいさの極みが過ぎる。
少しの間、今回は言うても10分くらい戯れていると弁財天から連絡が入り予定が早まるかもとのこと。オッケーホテルのチェックインとアウトもあるのでそそくさと後ろ髪をひかれながら戻り、フロントにやっと忘れかけていた食べ物が届いている。

ところがここはヨーロッパ、環境配慮への意識も世界最大級に高くカトラリー付属という概念は皆無。なるほどお、フロントまでまた降りて聞くのは面倒だし5分ほど頭を悩ませていると、あーそうだ蓋があるじゃん!と、はさみでチョキチョキ即席スプーンの出来上がり。二人で私たちはどこでも生きていけるねとガハガハ笑いあい、ありがたくお食事をいただく。私のキヌアはとても新鮮でチキンと共においしかったが、彼女のサーモンはあんまりだったらしい。仕方ないでしょうと苦笑いし、満幅のお中でチェックアウトに向けてシャワーを浴び浄化した。数カ月に及ぶ旅の振り返り編ではどの国でいくら使ったかをガチレポートしてみたいと思う。
アムステルダム放浪記、まだまだ続きます✈
最後までお読みいただきありがとうございます🌷
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