◆ 10月22日・水曜日(続編)
両手からこぼれそうな荷物を抱えて13時すぎ、1泊目のホテルをチェックアウト。
次なる滞在先は、偶然にもドバイでもお世話になった系列ホテル。
Uberで行けば5分、歩けば30分。節約したい気持ちは山々だけれど、スーツケース2個を抱えてレンガ道を練り歩く自信なんてさらさらない。これだけはお得意の根性論を突き通せなかった。無念!
配車アプリは皆さまお馴染み「Uber」とサウジアラビアでもお世話になった「Bolt」の二択🚖
両方の価格をちゃっかり比較し、今回はBoltに軍配があがった。10分で到着するようなのでロビーで待つことに。
数分後、ドライバーから着信。どうやら到着しているらしいけれど、どこを見てもそれっぽい車がいない。
ホテルの正面まで来てくれたらいいのに…と思いつつも、わざわざ大通りまで荷物と共に
「Thank you for coming!」と笑顔で車へ向かう。どんな状況でも助けてくださる方々には敬意を払うのが鉄則である。

トランクには最低限荷物を入れてくれたが、
車内はスナックのかけらが散乱していて、ちょっとした絶望に陥る。しかも道をことごとく間違えられ、所要時間は倍に。降車時には荷物も手伝わず、90秒乗車が遅れたという理由で遅れで追加料金まで請求された始末。
……世界共通のタクシーあるある言いたいを道路の中心で叫んだ。(小声)
ドバイでもヨーロッパでも、このストレスは逃れられないらしい。
とはいえ4年も運転していない身、文句を言う権利もないのかも(笑)HAHAHA!!
新しいホテルは、昨日までの移動諸々ドタバタの喧騒が嘘のように穏やか。
スタッフが突如道に現れる足湯くらいに親切で、急遽22日から27日までの複数予約をまとめて同じ部屋にしてくれた。「やっと荷解きができる……!」
16時からの予定に向けて支度を整え、弁財天のマネジメントチームが迎えに来てくれるというので、徒歩で彼女のいるホテルまで向かうことに。

秋の風が冷たくて気持ちいい。日は暮れていないけれどここはヨーロッパ、最初のうちは前後左右をやや警戒しながら足を速める。想定外にも目に飛び込んできたのは
レンガ造りの建物、落ち葉を踏む音、
ルンルンでお散歩するわんこたち──しっぽなんかブリんぶりんに揺れている。
いつの間にか緊張はほどけて、かつて北国で過ごしていた頃の記憶が、美しく蘇った。
◆ Amsterdam Dance Eventの夜
今回アムステルダムに来た目的は、
世界最大級の音楽フェス「Amsterdam Dance Event(ADE)」への参加。
どうやら毎年行われているイベントらしく、この日はまでたくもイベント初日だったのだとか。
弁財天のDJパフォーマンスもステージ最前線で観られるという、特別な夜だった。
彼女のマネジメントチームに同行し、リハーサルから本番まで密着。ステージの光と音に包まれて、爆音なんかよりも「情熱を仕事にしている人間のエネルギー」を全身で浴びさせてもらえた。
私も必ず情熱を仕事にして見せるぞ🔥

ローンチイベント後、DJ弁財天の10年来の友人と合流。
中華系オランダ人で、遠目から見てもオーラでまくりのいできる女。
まるで映画の登場人物みたいに洗練されたセクシーママで、同じ年なのにお子さんが二人もいるのだとか。ここアムステルダムでレストランの経営をしているらしい。身なりも生き様も格好良すぎる。
彼女の運転する車に乗り込み、アムステルダム中心街へ。都会らしく駐車場問題に遭遇しながらも夜の街並みをうっとり眺め、クラブを3軒はしごし、初日の夜はまさに混沌のひとことで幕を閉じた。
◆10月23日・木曜日
音楽が鳴り止まない街で、弁財天のトモダチコレクション拡大は勢いを加速させる。着物プロダンサーの爆美女お姉さん、ドバイ在住のブルジョワ友人、そしてワンオクTaka似のラティーナまでいつの間にか仲間になっている。
会話せずとも雰囲気で一緒に楽しめる友人らとワイワイし、朝方4時前、ようやくお開き。
帰り道、ラテンTAKAが「送ってくよ」と申し出てくれたけれど、「いやいや、あなたの方が家近いでしょ!」と丁重に断る。
それでも「この時間のタクシーは危険だ」と譲らず、
結局お願いすることに。
滞在しているホテルに着くなり「新しいUber呼ぶね!」と
あっさり笑顔で解散。
イケイケの顔とは裏腹にかなりの紳士で好印象。
想像していたラティ―ナとは異なっていてプチサプライズをうけた。
旅先で出会う人たちは、みんな私の人生の通過儀礼であり「エネルギーの鏡」でもある。
アムステルダムの夜は静かに明けていった。

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