◆11月12日・水曜日
この日は少し早めに、とは言っても正午過ぎくらいにケルンの中心地へ向かった。
東京でいうレインボーブリッジのような橋を越えると、かの有名なケルン大聖堂の姿が遠くに現れる。
ドイツに来て、やっと観光らしい日を過ごせている気がした。
ヒトラー博物館や白雪姫ルーツのお城など、まだまだ観てまわりたい場所は尽きない。もし希望通り来月もう一度戻ってこれたのなら、必ず訪れたいバケットリスト入りである。
先日は「ケルン/コロン」という都市名について少し触れたけれど、今回はもう少しだけ深入りしていきたい‼️

ケルンはヨーロッパ最大のライン川沿いに位置し、ローマ時代から続くドイツ最古級の都市のひとつ。
中世にはキリスト教の一大拠点として栄え、現在は交通・商業・メディア産業の要所にもなっている🏭
歴史と機能が同居する、まさに「生きた都市」という印象。到着してすぐにセーラームーンお気に入りのドイツベーカリーへと連れ出してもらった🥖
私と同様旅行好きな彼女が、古郷ドイツを離れて唯一恋しくなるのは、愛猫ちゃん🐈⬛とドイツのパンらしい。
あまりにも恋しすぎて、パンが連続して夢に出てきたのだとか。笑
そんなかわいすぎるエピソードを聞きながら、塩系アフタヌーンティのように洒落た盛り付けのパンたちを崇める。
店内の客層は老若男女問わず、観光客というより地元の人ばかり。
ウエイターさんは、えくぼが深すぎるトルコ美女で、危うく恋に落ちそうなほど神対応してもらった。

btwトルコ人に関しては前職で男性と話したことがあるくらいで、こんなに魅力的な女性に溢れているなんて正直知る由もなかった。もちろん人種や国籍でフィルター分けをしているわけではないけれど、日本では「トルコ人」と聞くと少し偏ったイメージが先行してしまうことも多い。
聞いたところによると、クルド人はトルコ国内の政策上、トルコのパスポートを保持できるケースが多いのだとか。日本で生じてしまった事件の発端として報道される「トルコ人」の一部には、クルド系の人々が含まれているらしい。
トルコ人とクルド人は民族・言語・文化が異なる別の民族で、長年にわたり複雑な歴史と対立を抱えてきた背景がある。
なるほど、そういった事情があったのかと内心ショックを受けつつ、正直のところ日本の時事にはすっかり疎くなっている自分にも気がつかされた。
日本で生まれたこと、受け継がれてきた伝統文化がこれからも残り続け、いつまでも日本らしい日本であってほしいと、静かに祈り続ける。そのうちに、美味しすぎるドイツ製パンとカフェラテ、アーモンドケーキを平らげ、心もお腹もまたもや満タン💯
大好きな人と食べる食事は、どうしてこんなにもおいしく、かけがえのない思い出が無数に積み重なる。
「ドイツらしいブランチに招待したかったから」と、気前よくごちそうしてくれた彼女に号泣寸前で感謝を伝えつつ、今度こそは日本で私がホストをしたい、あちこち案内したいという気持ちが確かになっていく。

お腹を満たしてホカホカした後は、ショッピングタイム。とはいえ、スーツケースの空きも限られているし、むやみやたらと買い漁るべきではない。
ただ、ひとつだけ困っていたのがアウター。春秋向けの薄手ジャケットしか持っておらず、出かけるたびにセーラームーンの私物を借りていて、さすがに申し訳なさを感じていた。
そんな矢先、日本縦断やシンガポール滞在を共にした仲間からまたもや連絡が入る。ドイツに着いてすぐ、東京でのライブチケットがあるから来られない?と誘われていた。ただヨーロッパ満喫中の今、数日間で2〜3回乗り換えが必要な一時帰国は現実的ではなく、丁重にお断り。それでもまた連絡が来るのだから、かれは顔出しした方がいいのかもとも思った。
日本は私にとって、羽休めの場所であり、原点回帰のホームベース。
だからこそ、いま自分自身のパッションを探している途中での東京滞在はきっと目的があいまいになってしまうことも、うすうす承知していた。
それから一週間も経たないうちに、今度は上海での誕生日祝いのご招待。しかもご本人からのお声がけだったため三分ほど悩み、セーラームーンに相談すると「行ってきなよ!」と即答。
鶴というかフラミンゴの一声に背中を押され、となるとやはりアウターは必要だ。とうに10,000歩は歩いた足を加速させ、女子だけのショッピング旅@ケルンが大開幕。楽しすぎて、まるで歳の近い姉ができたような錯覚に踊らされた。

ドイツは全体的に大型ショッピングモールが少なく、アーケードや路面店が中心なのも印象に残った。
アジアやドバイのようなモールだらけの景色よりも、街にかつての名残が垣間見えて、さらにはイルミネーションも灯っている🎄私はこの感じのまちづくりの方が断然好きだ。
大きな箱物が古き良き街並みの景観を邪魔していない。この土地の品格を守っている秘訣なのだと、勝手にひとり納得していた。
結局、入って一店舗目ほどで理想のアウターに出会い、70ユーロで購入。さらに、人生で一度も被ったことのないウール100%のベレー帽(割引で4.5ユーロ)、そして祖母や近しい人に贈りたいポストカードもいくつか買い揃えた。
その日のうちに上海行きを伝えると、ありがたいことに航空券まで手配してくださる流れに。相変わらずの紳士対応に、ただただ感謝。
夜が更ける前に、ケルン駅近くのラブロック橋へ。幾千ものカップルがここで存在するのか謎である永遠を誓ったのかと思うと…
当事者でもないのに、その愛情の重さに首が絞められそうになる。写真軽く撮ってそそくさ撤退を決めた💨
その足で、ほど近いケルン大聖堂へ。1248年に建築が始まり、完成までに632年を要したゴシック様式の大聖堂。
高さ157メートルを誇り、世界最大級の規模を持つ。第二次世界大戦の空襲の中でも奇跡的に倒壊を免れ、今もなおケルンの象徴として人々を見守り続けている。

宗教を語るのはタブーとされがちだけれど、私は隠すこともなく無宗教だ。ただ、このご時世に私として生を与えてくれたご先祖さまを崇拝している🙏🏻そう表すのが一番しっくりくる。
さらにいえば、今世Mana Takitaとして与えられた時間も身体も、すべては私個人の所有物ではなく、壮大すぎる宇宙の力からの預かりものだと、私はどこかで思っている。だからこの与えられた個体を大切に、かつ正直に生きようと決めている。
そんな背景があってから、恥ずかしながら宗教学にはほとんど馴染みがない。ドバイ在住時にイスラム教について概要だけ調べたり、ラマダン中の同僚の話を聞いたりした程度だ。
才色兼備セーラームーンは宗教学にも明るく、「すべての宗教の開祖たちの母は同じ存在ともいわれているんだよ」と教えてくれた。
27年生きてきて、そんな視点を持ったことがなかった私は、思わず言葉を失うΣ੧(❛□❛✿)っ
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、同じ唯一神を源に持つ兄弟宗教。アブラハムという共通の祖を起点に、信仰の形が枝分かれしながら、世界へ広がっていったのたとか。
そう考えると対立ではなく、もともとは同じ物語の別章なのではと考えてずにはいられなかった。
きっと女姉妹がいたら、こんなふうにあーだこーだと率直な意見を交わしながら、一緒に買い物をしていたのだろうと、ふと想像にふけった。

昭和男児の如く海より潔い父、山より深く肝の据わった母、やさしさ特性が高すぎる系ポケモンな兄に囲まれて育った私は、
能天気な末っ子として、こうして自由気ままに生きていられる。明日のことは明日決めるのだ。
その幸運と家族への感謝も、遠く離れたドイツにて忘れずに胸にしまった。
「大満足な買い物だったね」と笑い合いながら、夜は静かに更けていき、この日も無事に幕を閉じた。
最後までお読みくださりありがとうございます!
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