長崎出島からオランダへ─🚢400年間続く信頼の航路⚓️

By Mana takita

前回の続編、どうして鎖国時代にオランダだけが貿易を出時まで許されたのか?という記事の続編。歴史シリーズは一旦ここまでにします。

265年間存続した江戸時代(1603‐1868)。日本はおよそ200年以上ものあいだ、世界のほとんどの国との交易を禁止していた=今で伝え知られる*鎖国*

目的としては、キリスト教の拡大を防ぎ、海外との貿易や交流を幕府の管理下に置くため。
その中で、唯一特別に貿易を許されたのがオランダ(一時期イギリスも少しだけ)であった。

始まりは1639年(寛永16年)のポルトガル船入港禁止から。
終わりは1854年、アメリカとの「日米和親条約」で国を開くまで。実に約215年にわたる長い内省的な時代と度々表現される。

「鎖国」という言葉を最初に使ったのは、江戸の人たちではないのだとか。実際には、ヨーロッパの学者ケンペルの『日本誌』を訳した、オランダ通詞の志筑忠雄氏。
彼がその一節を「鎖国論」と名づけた瞬間に、この言葉は日本史の中に深く刻まれた背景がある。

A vintage three-volume book set titled 'The History of Japan together with a Description of the Kingdom of Siam 1690-92,' featuring red cloth covers with embossed floral designs and gilt lettering.

The History of Japan together with a Description of the Kingdom of Siam 1690-92. by KAEMPFER, Engelbert | Biblio UK

鎖国という言葉だけ聞くと、厳格に外とのかかわりを絶った、という印象にも見受けられるが実際の江戸は、完全に閉ざされた国ではなかった。当時の情勢に最適なペースで世界と関わりながら、今現代世界に通用する日本の文化と技術を育んでいた時期としても考えられる。

やがて時代が進み、1870年に正式な外交関係が樹立。
その後の「日蘭通商航海条約」によって、両国の信頼は新しい形で続いていく。

だからこそ今、日本人がオランダで起業しやすかったり、ビザを取得しやすいのも出島で交わされた「約束」の延長線にあるのかもしれない。


🌍 現代の日本とオランダ

今のオランダを歩くと、日本とのつながりはあちこちに見つかる。

アムステルダムには日本庭園や和食店が多く、一部の街では「Japan Light Food Festival」まで開催されている。
オランダ人の多くはアニメや禅、抹茶などの文化にも親しみがあると聞いた。

先日投稿したお城 De Haar Castle の城主が2年間のハネムーンに出かけた際、東洋でのお買い物をして買い付けたとされる骨とう品がこちら。そもそも2年間のハネムーンって初めて聞いたけれど、私もそんな日が来るなら4年間くらい旅行し尽くしたいと思った(笑)

一方で日本の暮らしの中にも、オランダの息づかい強かに呼吸を続けている。
皆さん大好きハイネケンのビール、チューリップやトマトの品種、オランダ式の自転車文化や建築のデザイン思想まで。

気がつかない、または事の起源を知らないというだけで、私たちはずっとつながってるんだ。
国同士の関係も、人と人との関係も、地球上の大陸のどこを切り取っても根っこはきっと同じなのかもしれない。


📍 出島とは?おさらい編🖊
江戸時代、唯一オランダとの貿易が許された人工の小島。
長崎湾に浮かぶ小さな扇形の埋め立て地で、ここから西洋の医学、天文学、絵画、地図、建築技術などありとあらゆるさまざまな知識が日本へと流れ込んだ。

長崎市ではオランダの都市 ライデン(Leiden) と姉妹都市提携を結び、チューリップや風車のフェスティバル、文化交流イベントが毎年開催されている。
街にはオランダ坂や出島ワーフなど、異国の風を感じる場所も点在している。

クリスマスシーズンには特に大活躍を魅せる赤レンガ建築や運河沿いの街並みはオランダから出島経由で日本に届き、今も私たちの暮らしに溶け込んでいるのであった。


✍️ オランダと日本の歩み👣

  • 1609年:オランダが日本と正式な貿易開始(出島)
  • 1854年:鎖国終了後も良好な関係継続
  • 1912年:「日蘭通商航海条約」締結
  • 現代:日本人がオランダで起業・ビザ優遇を受けられる

掘り下げていくほどに思う。
歴史は文字で記録されるものではなく、
今この瞬間も、私たちの生活の中で静かに息をしている。

400年前の貿易船が大海を通して運んでいたのは、絹や香辛料だけではなく、未来まで続く信頼だったのかもしれない。


最後までお読みいただきありがとうございます🌷

インスタグラム:__mana.lulu

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