名前はLUCKY🐕トビリシで教えられた、運の正体

By Mana takita

🐶犬の都トビリシで巡り会った、静かな優しさの連鎖

以前の記事でも触れたけれど、ジョージアでは不思議と「犬が怖くない」。むしろ優しくて愛らしくて街中で安心を感じる理由のひとつにも思える。
今回の再訪で、その理由がさらに腑に落ちた。

ジョージアの野良犬は、なぜ安全なのか

とくに首都トビリシでは、野良犬は放置されている存在ではない。自治体によるTNR(捕獲・不妊去勢・返還)プログラムが長年実施されており、
健康チェック・ワクチン接種・不妊手術を終えた犬には耳標(タグ)が付けられている。

実際、街中で見かける犬たちはみんな耳タグ付きで
・痩せていない
・人に慣れているが、過度に近づかない
・無理に群れず、好きな場所で過ごしている(ほぼ寝てる)

「管理されている」というより、
「共存している」という表現のほうがより近い。

イスタンブールが「猫の都」なら
トビリシは確かに「犬の都」だと思う。


気づけばトビリシ再訪をして4日目が過ぎていた。
外出といっても、日が暮れてから気まぐれに出る数時間の散歩くらい。
買ったのはノートと、身体にやさしそうなスナックだけ。
物欲がないって、こんなに楽なんだなとしみじみ思う。

唯一の観光らしいことは、
遠目からでも白く光って見える巨大な聖堂をマップも観ずに訪ねてみたこと。

Holy Trinity Cathedral of Tbilisi(至聖三者大聖堂)

トビリシの丘の上にそびえるこの聖堂は、
正式名称をHoly Trinity Cathedral of Tbilisi、ジョージア正教会最大級の教会建築だ。

「Cathedral(カテドラル)」という言葉は、
ラテン語の cathedra(司教の椅子)に由来し、司教座が置かれる「中心的な聖堂」を意味する。
ヨーロッパ各地で見かける表記だ。お城を意味する「Castel🏰」と心なし綴りも似ているような。

中には入らなかったけれど、静かに佇むその姿をひとり眺めながら「またここに戻ってこられたな」と、ただそれだけで満たされた。


今回の滞在では、IHG系列のホテルから次の宿へ移動。
NovotelやMarriott系も見たけれど、価格がどうにも合わない。
ついでにIHGでのポイント決済も冷静に計算すると、
エコノミークラスのホテルでは思ったほどお得ではないことに気づいた。

どうやらポイントは4つ星以上で使ってこそ真価を発揮するらしい。これも立派な旅中における学び、次回からはポイント換算率も視野に入れよう。

そこで選ばれたのは、地元のブティックホテル
“Boutique”の語源はフランス語の boutique(小さな専門店)。大量生産ではなく、個性や美意識を売る場所という意味合いが強いらしい(・_・D フムフム

私は子どもの頃からターコイズブルーやティールカラーが大好きだ🦕
この色は風水的にも
・喉(自己表現)
・癒し
・旅と流動性 を象徴する色とされている。

1っ週間の会場生活を終えて、もっぱら出不精モードの私は今回もあまり外出しなさそう。
さらには、長引く低温やけどのアフターケア中で長距離も歩けない。そんなことから、バルコニー付きで、部屋でマットピラティスができる広さを優先して選んだ。

結果、
・大きなベッド
・バルコニー付き
・朝食込み
・4泊で約28,000円

完璧なチョイスだった。

日替わりでゆるめの16時間断食をしているので、朝食付きは本当にありがたい。外食を減らせるだけで、身体も気持ちも安定する。気が付けば4週間お酒も飲んでいなくてハッピー。

メンバー得点で14時のゆっくりチェックアウト後、車で15分ほどの次のホテルへ。料金はわずか300円ほど。
しかもお願いしてもいないのに、
少し坂のある道をドライバーさんが荷物を運んでくれた。

優しすぎる。
普段チップはほとんど払わないけれど、このときは乗車料金の倍を渡した。心からの「ありがとう」があふれた。冷え切る天気とは裏腹に、心の温度が優しく上昇した。


ジョージアの地理的立ち位置

ジョージアは東ヨーロッパと西アジアの境界、コーカサス地方に位置する国。

文化的には
・ヨーロッパ
・中東
・旧ソ連圏

すべての影響を受けていて、石造りの古い建物が多く、階段社会。エレベーターがない建物も珍しくない。

今回のホテルも、Trip.comの情報上はエレベーターありだったけれど、実際にはなし。
それでもフロントの人が3階まで手伝ってくれた。

優しい世界が、また一つ積み重なる。


👣夜、散歩の帰りにスーパーへ寄り道

お腹を空かせたような目で、一匹の犬がじっとこちらを見ていた。携帯で使う犬の絵文字🐶そのままみたいな模様にくぎ付け。

「ちょっと待ってて」

そう声をかけて店に入り、ドッグフードを探す。
ジョージアのスーパーには、必ずと言っていいほどペットフードがある。

選んだのは乾燥チキン。自分用のプロテインバーより高かったから(笑)品質は大丈夫そう。

戻ると、同じ場所でちゃんとお座りして待っていた。
あげると、嬉しそうに食べてくれる。

しばらくすると、別の女性がソーセージを手に現れた。
同じ目線、同じ気持ちだったのだと思う。

世間話の中で、彼女はウクライナ出身だと教えてくれた。
以前、ドバイで出会った別のウクライナ人女性に
「ご家族は大丈夫ですか?」とうっかり聞いてしまい、
「もう誰もいない」と返された経験がある。

思いやりにも、踏み込んではいけない領域がある。
だから今回は聞かなかった。

彼女は自分から話してくれた。
「人間なんかより、動物のほうがずっと優しい」

その言葉が、ずしんと胸に残った。

犬の頭をそっと撫でると、首輪が見えた。どうやら路上暮らしではなくて、ちゃんとオーナーがいるらしくてよかった。


名前は

LUCKY

あまりにも今置かれている環境、まさに私の思考にドンピシャで、少し笑ってしまった。「つくづく運がいい」と自身の内面と対話しながら過ごす一人旅、忘れられない瞬間がまたひとつ増えた。

この夜、私は強く思った。
国際社会がどれほど殺伐としていても、利権や権威がぶつかり合っていても、
私が今ここにいられるのは、
こうした無条件の優しさと幸運の積み重ねのおかげだということ。自分のために生きていける事、母国には愛する家族が健康に暮らしている事。私たちの日常には目には見えない小さな奇跡がちりばめられている。

トビリシへの愛着がまた静かに、でも確実に大きくなった夜だった。

最後までお読みいただきありがとうございます🐕

インスタグラム:__mana.lulu

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